マイラヴレディ~俺の愛しいお姫様



み、蓑島くん?

何で?



まさか、瞳真から蓑島くんの話をされるとは思わず。

拍子抜けした声が出てしまった。



蓑島くんとどうなんだよってこと…?



「あ…」



それは、逆に返答に困る。

返答に困って、言葉を詰まらせてしまった。




瞳真の認識としては…私と蓑島くんは付き合ってる、ということでいいんだよね。

まさか、それは失恋の痛手を癒すためのただの偽物カップルだなんて、思わないよね。

で、まさか私達の関係を終わる終わらせないで、軽くモメてるとは…。

言えるワケがない。

これは、テキトーに流してしまわないと…。



「…まあまあ。それなりに…」

「蓑島とヤッたの?」



は…。



「…はあぁっ?!…ち、ちょっと何聞いてくんのよ!」

「で、ヤッたの?」

「…するワケないでしょぉがっ!」

「あ、そ」



びっくりした。

びっくりした…!

いきなり何を聞いてくるのかと思ったら、この男!

聞きたい話、そこ?

男子のエロ談じゃないんだから!

しかも、「あ、そ」とあっさり二文字で終わらせるなんて!

これ、女子に聞く話?!

この、デリカシーない男!



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