マイラヴレディ~俺の愛しいお姫様
衝撃が強すぎて、クラクラだ。
それからも、美優からのカミングアウトは続いた。
それを茫然となりながらも、黙って聞く私。
…美優は。
紫苑先輩からの度重なる辛口のご指摘に心を痛めていたと言う。
マネージャーとしての意識だとか、業務に関する態度とか。
『…はぁ?サッカーのルールもわかんねえの?!何でサッカー部のマネやろうと思ったのよ!』
…そう言われた日、とうとう涙が出てしまった。
陰に隠れて一人で泣いていた時。
ちょうど瞳真が通りすがり…。
『早霧谷さんはいつもああいう言い方だから、気にする必要ねえよ』
と、クールに一言投げ掛けられる。
そして、翌日。
『ルール覚えるならこれが一番じゃね』
…と、持ってきたのは。
サッカーのゲームソフト。
あぁ、ウニイレ?
瞳真お気に入りの。
昔、よく一緒にやってたな…。
「…瞳真くん、いつもクールで冷たい感じがするんだけど、優しくしてくれて…ちょっと、好きになっちゃった」