マイラヴレディ~俺の愛しいお姫様
「へぇ、瞳真が…って、そんなこと、私に相談してくれればよかったのに…」
「だって、星月は紫苑先輩と仲良かったし。私のせいなのに、悪口みたいになるのもいやだし…」
確かに…紫苑先輩は意識が高いから、愛想ばかりの美優には一段と厳しかった。
って、後輩マネ泣かしたらダメだよ。
これ、夏輝くんに報告だわ。
…いや、私にも責任あるのかな。
「だけど、私一人じゃそのゲームもよくわかんなくて。それで瞳真くんにゲームの相手してもらったの。いろいろ説明して教えてくれて、そのうち敦斗くんやみんなも仲間に加わって、みんなでゲームしてた」
みんなでゲーム?!
「スコアの付け方読み方もわからないって言ったら、みんなで教えてくれて…本当、瞳真くんには感謝だよ」
「………」
瞳真が…あの瞳真が?
他人にそんなに関心のない瞳真が?
そんな一面もあるんだ…。
…じゃあ、私の想像していたこととは、まるで別の事が、私の知らないところで繰り広げられてたっていうの?!
嘘…。
「星月も呼ぼうってなったんだけど、蓑島くんがいたから…」
「………」
もう、驚きでしかない…。