マイラヴレディ~俺の愛しいお姫様
『…でも、私は告白してその場ですぐフラれてるの。ちょっとモメ事になることもあって…瞳真くんを怒らせちゃったんだ』
『…モメ事?』
『それは言えないんだけど…でも、たぶん蓑島くんはその場面をも見てる。その一部始終を見ていて、私達が付き合ってると思うなんておかしいと思うの』
『………』
『でも、蓑島くんは、私達が付き合ってるって話を星月の耳に入れた。…嘘の情報を』
待って待って。
二人がモメていた…?
そんなこと…あった?
…その場面、私は見ていない。
私がつい声を出しちゃって、蓑島くんともみ合っていて…。
でも…蓑島くんは、見てた…?
《いやぁー。あの二人、めちゃくちゃベロベロチューしてたな。体くねくねさせてさー?》
《絶対、この後二人で家に帰ってイチャイチャするぞー?うひひ…》
…いや、事実とは違うことを。
言っていた…。
ま、待って。
どっちが正しいの?
美優の話では、告白とキスの後にモメた。
蓑島くんの話では、二人は更にキスをしていてイチャイチャしてた。
どっち…?
しかし、次に聞かされる美優の話で、蓑島くんが嘘をついていたことが、明らかになる。