マイラヴレディ~俺の愛しいお姫様



『…でも、私は告白してその場ですぐフラれてるの。ちょっとモメ事になることもあって…瞳真くんを怒らせちゃったんだ』

『…モメ事?』

『それは言えないんだけど…でも、たぶん蓑島くんはその場面をも見てる。その一部始終を見ていて、私達が付き合ってると思うなんておかしいと思うの』

『………』

『でも、蓑島くんは、私達が付き合ってるって話を星月の耳に入れた。…嘘の情報を』



待って待って。

二人がモメていた…?

そんなこと…あった?



…その場面、私は見ていない。

私がつい声を出しちゃって、蓑島くんともみ合っていて…。



でも…蓑島くんは、見てた…?



《いやぁー。あの二人、めちゃくちゃベロベロチューしてたな。体くねくねさせてさー?》

《絶対、この後二人で家に帰ってイチャイチャするぞー?うひひ…》



…いや、事実とは違うことを。

言っていた…。



ま、待って。

どっちが正しいの?



美優の話では、告白とキスの後にモメた。

蓑島くんの話では、二人は更にキスをしていてイチャイチャしてた。



どっち…?



しかし、次に聞かされる美優の話で、蓑島くんが嘘をついていたことが、明らかになる。



< 562 / 800 >

この作品をシェア

pagetop