マイラヴレディ~俺の愛しいお姫様
ジェラシーとオファーの眩暈
***
「…では、朝練終了!…撤収ーっ!!」
翌日、二学期初の朝練。
8時10分になるとキャプテンのお決まりのコールで、部員は一斉に練習を終了して、一斉に片付けに入る。
道具を片付ける班とグランド整備班に分かれて効率よく、片付けは五分以内で済ます。
急がないと、始業時間に間に合わないので、みんな必死だ。これから更衣室に移動して着替えもしなきゃならない。
この撤収、うちの部の伝統らしい。
「…急げ!急げ!三分過ぎた!」
「さっさと詰め込め!細かいことは夕練時でいい!」
「鍵!…鍵誰!」
「私です!」
「…お。せづマネ、準備万端」
全ての道具を倉庫に詰め込み、忘れてるものはないか確認。
辺りを見回すと、大丈夫そう。
ようやく施錠。
すると、着替えのために更衣室までダッシュしなければならない。
「星月」
使った鍵を手の平に握ると、声をかけられてドキッとしてしまう。
声だけでわかる。瞳真だ。
振り向くと、傍に瞳真が立っている。
近い…。
瞳真の顔を見ると、一瞬にして昨日のあの…美優とのキスシーンが頭の中にプレイバックしていた。
そんなのもあって複雑にさせられ、思わず目を逸らしてしまう。
「…では、朝練終了!…撤収ーっ!!」
翌日、二学期初の朝練。
8時10分になるとキャプテンのお決まりのコールで、部員は一斉に練習を終了して、一斉に片付けに入る。
道具を片付ける班とグランド整備班に分かれて効率よく、片付けは五分以内で済ます。
急がないと、始業時間に間に合わないので、みんな必死だ。これから更衣室に移動して着替えもしなきゃならない。
この撤収、うちの部の伝統らしい。
「…急げ!急げ!三分過ぎた!」
「さっさと詰め込め!細かいことは夕練時でいい!」
「鍵!…鍵誰!」
「私です!」
「…お。せづマネ、準備万端」
全ての道具を倉庫に詰め込み、忘れてるものはないか確認。
辺りを見回すと、大丈夫そう。
ようやく施錠。
すると、着替えのために更衣室までダッシュしなければならない。
「星月」
使った鍵を手の平に握ると、声をかけられてドキッとしてしまう。
声だけでわかる。瞳真だ。
振り向くと、傍に瞳真が立っている。
近い…。
瞳真の顔を見ると、一瞬にして昨日のあの…美優とのキスシーンが頭の中にプレイバックしていた。
そんなのもあって複雑にさせられ、思わず目を逸らしてしまう。