マイラヴレディ~俺の愛しいお姫様


「更に小学生時代の写真ときた。ただ背が高くて今とは違ってひょろひょろの、ただのお猿でマッチ棒な写真。昨日発見してみんなに見せてやろうと思ってさ」

「意地悪だねー?でも見たい!」



蓑島くんの小学生時代の坊主の写真?

ひょろひょろでお猿でマッチ棒?

想像つかない…。



「兄貴の少年野球の集合写真なんだけどさ。横川兄二人や蓑島姉も映ってるよ?」

「見たい見たい!」

「ほら。悠介小学三年生」



写真を見つけたようで、斗弥子はスマホの画面を私達に見せる。



(………)



これは…。



「わぁー!蓑島くんの小さい時可愛いー!坊主でも小さくてもマッチ棒でもイケメンじゃん!やっぱり!」

「筋肉ゴリラな今とは大違いでしょ?」

「………」









お昼も終わり、教室に戻ってきた時。

LINEの返信が来た。



…あ。

お兄ちゃんの友達であり、少年団の先輩でもある、夏輝くんだ。

私を、このサッカー部の見学に連れてきた人。



…実は、さっき。

早速、密告をした。

夏輝くんの後輩でもある、紫苑先輩のことを。

あなたの後輩、後輩マネ泣かしてますよって。



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