マイラヴレディ~俺の愛しいお姫様
「…いやー。明日からテス勉しなくちゃねー」
「ホント。全然勉強してません私…」
それどころじゃない…。
御堂さんといつもの世間話をしていたが。
そんな私達の前に、突然大きい影が現れる。
…え、えっ!
瞳真?!
「…うぉっ!」
その姿を目にして、心臓が口から飛び出るかと思ったぐらい驚いた。
突然ヌッと現れて私もビックリしたけど…それ以上に御堂さんがビックリしている。
過剰反応?
「………」
瞳真は、無言で上から御堂さんを見下ろしている。
無言の…圧?
御堂さんも圧を感じたのか、怯んだ様子で一歩後退していた。
「み、水口、今日は近距離で攻めてくるワケ?」
「は?何のことすか」
「な、何のことって?!おまえ、いつも俺に遠距離攻撃してくるよね?ね?」
「何のことかわかりません」
「何っ!おまえ、今までの暴挙、その一言で済ませるワケ?え?え?」
慌てふためいている御堂さんは、なぜか私をチラチラと見る。
え?助け求められてる?
「…まあいいや。何でもいいから御堂さん、邪魔なんであっち行ってください」
「邪魔!…俺は先輩なのに!…水口のばかあぁぁっ!」