マイラヴレディ~俺の愛しいお姫様



「…いやー。明日からテス勉しなくちゃねー」

「ホント。全然勉強してません私…」

それどころじゃない…。



御堂さんといつもの世間話をしていたが。

そんな私達の前に、突然大きい影が現れる。



…え、えっ!

瞳真?!



「…うぉっ!」



その姿を目にして、心臓が口から飛び出るかと思ったぐらい驚いた。

突然ヌッと現れて私もビックリしたけど…それ以上に御堂さんがビックリしている。

過剰反応?



「………」



瞳真は、無言で上から御堂さんを見下ろしている。

無言の…圧?

御堂さんも圧を感じたのか、怯んだ様子で一歩後退していた。



「み、水口、今日は近距離で攻めてくるワケ?」

「は?何のことすか」

「な、何のことって?!おまえ、いつも俺に遠距離攻撃してくるよね?ね?」

「何のことかわかりません」

「何っ!おまえ、今までの暴挙、その一言で済ませるワケ?え?え?」

慌てふためいている御堂さんは、なぜか私をチラチラと見る。

え?助け求められてる?



「…まあいいや。何でもいいから御堂さん、邪魔なんであっち行ってください」

「邪魔!…俺は先輩なのに!…水口のばかあぁぁっ!」


< 585 / 800 >

この作品をシェア

pagetop