マイラヴレディ~俺の愛しいお姫様
そう叫びながら、御堂さんは走って消え去ってしまった。
ちょっと、瞳真…。
ひやひやするよ。その小生意気な態度。
相手、先輩。しかもキャプテンだよ?
大丈夫…?
「星月」
その声で名前を呼ばれると。
私も過剰反応してしまう。
背筋が急にビシッと伸びてしまった。
「は、はいっ…」
見上げたそこには…瞳真の顔が。
面と向かうと、昨日のことが思い出されて、いても立ってもいられなくなる。
「わ、私、洗濯…!」
「逃げんな」
その場を飛び出そうとすると、瞬時に手首を掴まれて引き止められる。
…ああぁぁっ!
やめて、やめて!何?!
「今日これから…りす公園のグランドで待ってる」
「…え?りす公園?」
りす公園グランド…少年団のホームグランド?
「話したいことがあるんだ。来てほしい」
「は、話…でも」
「仕事終わってからでいい。何時でも待ってる」
話…?
瞳真は私の手を離す。
背を向けて、スタスタと去っていった。
話って、何?
想像がつくようで、つかない…。