マイラヴレディ~俺の愛しいお姫様



…そんな、女を腐れた目で見ている俺が、果実か弁当の一人である紗耶香と一晩を共に過ごす。

しかし、腐れていようが、相手が弁当だろうが何だろうが、相手は女で俺も男だから、キスだの抱くだのやるのは気持ちいい。

刺激だらけの快感に、一晩中溺れる。





溺れに溺れまくった挙げ句。

翌朝の星月との約束は、すっかり忘れる。





早朝、陽が昇り始めた頃、紗耶香を玄関の前まで送る。

家の前で、仕草でキスをせがまれたので、めんどくせーと思いながらもそれに応じてキスをした。



しかし、そこには。

ウェア姿の星月がそこに立っていた。

呆然とした顔で、俺達を見ている。



…しまった。

忘れてた。



『ごめん、星月…忘れてた』



眠気を抑えられなくて、思わず欠伸をしてしまった。




『…あ、わかった。じゃあ一人で行ってくるね』



そのまま、何もなかったかのように。

俺達をその場に残して、走って去っていった。

まるで、通りすがりのように。




しかし、紗耶香が帰り、徐々に眠気が覚めてくると、自分のやらかしたことがじわじわとわかってくる。



ヤバい…俺。

ひどいカタチですっぽかしたんじゃね?

最っ低だ…!



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