マイラヴレディ~俺の愛しいお姫様
『おまえ、だいぶ派手にやったな…』
『ホント。手術だぞ?大丈夫なのかよ』
しかし、そんな俺達の問いにも、星月は笑顔で答えている。
『あ、うん…大丈夫だよ?』
こんな時でも笑顔で大丈夫と言えるのか。
なんてメンタルの強さだ。
…でも、その強さに引っ張られて、俺達はここまでやってきたんだ。
その背中を、どこまでも追いかけてきた。
その強さは安心感を与えてくれる。
大丈夫だと思わせられる。
『そうだな!大丈夫だな!星月ならケガなんてすぐに治してまたサッカー出来るようになるさ!』
『星月なら大丈夫だ!』
その強さに絆されて、みんな次々と口にする。
その『大丈夫』を。
『うん!大丈夫だよ!だからみんな心配しないでね?』
そして、少しの談笑の後に、俺達は病室を後にする。
『星月、元気そうでよかったなー』
『ケガしても前向きだなんて、やっぱ大物感あるよな』
『さすが俺らのキャプテン』
『帰り大通に寄り道してく?何か食いに行くか』
みんな、星月の元気そうな姿を見て安心したようだ。
俺だって、落ち込んでるんじゃないかと思って、会うまではかなり不安だったよ。
でも…よかった。