マイラヴレディ~俺の愛しいお姫様
…あぁ、そうか。
俺が知らないうちに、もう、俺達の関係性はどこか変わってしまっていた。
気付いてなかったのは…俺だけだったんだ。
昔の思い出、栄光にすがったままで。
昔と変わらない関係が今もあると思って。
あの時も、今も。
まさか、あの星月がどんな辛い思いしているとか、ちゃんと考えたことがなかった。
優秀な選手と持ち上げられて、チームの主力となって、そのプレッシャーですら重たかったのかもしれない。
俺達だって…星月は強いから、星月は大物だから大丈夫だとか思っていたんだ。
それがわからなかった俺は…干されて当然なのかもしれない。
アイツの傍に居たって、何の役にも立ってねえよ…。
俺達に言った『大丈夫』が、俺達に対する気遣いだとか、強がりだとか、何にもわかってなかった。
その上約束すっぽかして怒らせて、女とイチャついている俺なんて、不快で邪魔だでたろうな。