マイラヴレディ~俺の愛しいお姫様
『…父さん母さんともう一回よく話してこい』
『はい…』
(はぁ…)
サッカー…どうしようか。
高校行っても…やるんだろうか。
ぶっちゃけ、迷ってる。
星月がサッカーを辞めるかもしれないのに、俺だけがサッカーやったって…。
俺、サッカーやっててもいいんだろうか。
よく分からない罪悪感に襲われる。
これはもう…。
気分一新して、クリケットでも始めるか。
外国では相当稼げるらしい。
…クリケット部?
高校に部活、ある?
(………)
なんて、現実味のない…。
恐らく、これを尊たちの前で公言したもんなら、バカにされる。
おまえ、相変わらず面白いこと言うな?なんて。
天然ヤローとか言われる。
口に出す前に気付いて良かった。
下校時間はとっくに過ぎて、学校には部活の下級生がまばらにしかいない。
そんな中、学校を後にする。
本日は塾が休みなので、これから家でゲームでもやってゴロゴロしよう。
その前に食料調達。
…と、いうことで、星月の家の方向まで、少し遠回りして。
パン屋のパンダフルにまで足を運ぶ。