マイラヴレディ~俺の愛しいお姫様
…杉マネは、少年団員の第二のお母さんと言っても過言ではない。
少年団の活動では、俺達選手にさまざまなお世話をしてくれていた。
練習、試合では、誰よりも声を出して応援してくれて。
大事な大会がある時は、手作りのお守りをくれたり。
試合に勝ったら、自分のことのように喜んでくれて、試合に負けたら『次頑張ろう!』と励ましてくれた。
監督に怒られた時は、その意味を、どうすればいいかをコーチと共に一緒に考えてくれて。
相談にものってもらった。
せっかちでよく気が付く性格なのか、俺達が練習している間は掃除だの草刈りだの、常に動いて仕事していたな。
高校時代も、サッカー部のマネージャーをやっていたらしい。
そして、卒団生の試合は中学も高校も必ずチェックしていて、応援に来てくれたり。
お母さんたちへの気配りも忘れず、お茶やコーヒー出したり、解散時には必ず『本日もお疲れ様でした!』『ありがとうございました!』なんて頭を下げていた。
俺達の少年団が、何もモメ事なく過ごせていたのは、この人と門脇部長のおかげだ。
…そんぐらい、感謝しても感謝しきれない人。
『さあーおまたせおまたせ!帰ろ!』
『なんかすみません』
『いーのよっ』