マイラヴレディ~俺の愛しいお姫様




星月が、サッカーを続ける…。

マネージャーというカタチで…。



(………)



それは、胸の中の奥底にある何かを。

光らせて、熱くさせる。




『杉マネ』

『…ん?』

『ありがとうございました』

『えっ?何が?』

『………』




顔を上げると…胸がどくどくと高鳴ってくる。

何かが、見えてくるような気がして。





その後、俺を乗せた杉マネの車は、我が家に到着する。

『瞳真も高校決まったら教えてね?』と、杉マネはご機嫌に手を振って帰っていった。





(星月が…)




…星月が、サッカーを続ける。

選手としてではなく、マネージャーとして。




制服からスウェットに着替えて、ソファーに寝転がり、スマホを操作して何となくネットニュースを見る。

クロワッサン片手に。

このパリパリたまらない。

パリパリ…。



(………)




くつろいでいても頭に過るのは、さっきのこと。






《だって、マネだって選手と一緒に戦うんだもん。一緒にサッカーやってるんだもん》





そうだ。

役割は違えど、一緒に…サッカー出来るんだ。




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