マイラヴレディ~俺の愛しいお姫様
これは、イジメじゃなかろうか。
イジられるのも捉え方によってはイジメだからな。
しかし、俺はイジメに屈するほどの弱いメンタルは持ち合わせていない。
バカくせー。バカくせーんだよ。
余りにもしつこかったら、教育委員会に手紙書くぞ。
…蓑島悠介。
何だか、言葉が薄っぺらいような気がして、何を考えているかわからない。
ノリが軽い。いつもふざけやがって。すげえバカ。しつこいし、うざい。
下ネタもオープンにサラッと言う。
ワイルドイケメンとの中身のギャップが…。
何だか、掴み所のない男。
はっきり言って、苦手。
テンションおかしいヤツ、無理。
この数ヶ月で、だいぶ苦手意識、嫌悪感を持ってしまった。
あまり関わらないようにしよう。
何か絡んできても、無視だ。無視。
…とも、言えない状況になってくるのであった。
昼休み。
弁当食ったら、いつもの日課となりつつことがある。
それは、隣の3組にお邪魔する。
『…星月!星月、ちょっと!』
『ん?…あ、はい!』
教室の外から、声をかけて呼び出す。
…星月を。