マイラヴレディ~俺の愛しいお姫様
同じクラスにもマネージャーはいるが…俺が星月のもとへ行くのには、特別な理由がある。
『…昨日と違って、今日は早い時間から上級生チームと合流して…』
本日の内容と流れを一生懸命説明してくれる星月の横顔をじっと見る。
それはもう、見つめるといったレベルで…。
(………)
…ちっ。
あの男が、あんなことを言うから。
変に意識してしまう。
ホント、どう落とし前付けてくれるんだ。
それは3月中旬、あの神先輩とパンダフルで最後に会った時の会話だった。
『…じゃあ、こまめに連絡してもらって構わないからな?頑張れよ?』
『はい』
神先輩の竜堂さんとLINEを交換する。
困ったら、どうやら相談に乗ってくれるらしい。
面倒見が良すぎるだろ。
すると、彼はフフっと鼻で笑う。
『何すか』
『いや、部活の相談だけじゃなくてもいいけどな?』
『は?』
『星月と付き合い始めましたー!みたいな報告とかさ?』
『…は?』
ニヤニヤと悪そうな顔でこっちを見ている。
おもいっきり、冷やかしの笑みだ。
『…って、俺と星月はそんなんじゃないですよ』