マイラヴレディ~俺の愛しいお姫様



胸の奥を熱くさせながら…そんな横顔を上から覗くように見つめる。




『きっと来週からみんな同じメニューだから……って、聞いてる?瞳真?』

『…あ、あぁ、聞いてる聞いてる』

『ホント?』



下から俺を見上げて、少しむくれている。

話聞いてなかったと思ったか?…ちょっと聞いてなかったかも。ごめん。

そんなムッとするなよ。

…可愛いな。




上から覗いたり、下から見上げるって…いつの間にか、こんなに身長差が付いたんだな。

小学生の時は、星月はダントツにどの男女誰よりもデカかった。

中学入学時は、同じくらいの身長で。

俺が追い越したのは、いつだったんだろう。



…今じゃ、俺に比べたら背はもちろん、体だって何回りか小さい。

ホント、女の子…だな。



…あ、やべっ。

上から見降ろす状態だと…ついつい目がいってしまう。

夏服になり登場する夏用ポロシャツ。

今日の星月は、ピンクのポロシャツなのだが。



…なぜかボタン全開だ。



おいおい。

身長差による俺の角度からだと、どうしても見えてしまう。

胸の谷間。

おいおい。気を付けろ。


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