マイラヴレディ~俺の愛しいお姫様
それに、いつからおまえ、そんなにデカくなったんだよ…。
あの激太り期か?全然気付かなかった。
薄着のポロシャツは多少ゆるっとしてるもの、星月の胸はそれほど大きいのか、くっきりと大きさがわかるほど。
だから、星月が薄着になると部活でも他のヤローも騒ぐ。
『…うぉっ!すっげぇ…マジ神だ…』
『Tシャツに、ぶ、ぶ、ブラジャー透けてる…!カタチ良さそうだ…!』
『ち、近く行っていいか?せづマネと話してきていいか?』
『すっげぇ良い眺め…』
…俺のイライラ指数は上がりに上がりまくっていたところだ。
やめろ。やめろって。
っつーか、ボタン閉めろ。谷間見えそうだ。
胸の大きい女ほど、胸元を開けるというが。
ここで俺がついつい見てしまうということは、他のヤローもついつい見てしまうんだぞ。
それだけは、無性に腹が立つ。
でも、ここにいる俺も、目のやり場にはかなり困ってしまう。
あのなぁ…。
『瞳真』
『…んっ?…あ、な、何?』
『もうすぐ夏だね』
『あ…あぁ』
星月と同じ方向…窓の外の青空を見上げる。
胸の谷間を見ないように(…)。