マイラヴレディ~俺の愛しいお姫様

俺とアイツと壊滅的アホ女の誤解

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『いやぁ…いいよなぁ…』



夏休み、インターハイ終わった直後だからって、容赦なく練習。

午後の強い日差しの照り付ける中の、部活の小休憩中に。

だらしない男の声が、耳にサクッと入る。



『たまらん…たまらんわ。あのおっぱいとあの尻が…』

『おいおい。御堂、また見てんのか。せづマネ』

『御堂がエロ過ぎて犯罪者級なんだけど』



先輩の集まる輪の中一人、小休憩を利用してせっせとラインを引き直している星月をエロい目で凝視している、エロ男がいる。

最近、新キャプテンに就任した、二年の御堂さんだ。



『ガリガリのモデル体型よか、健康的ヘルシーな肉付きの方がそそるわ…んで、あの爆乳、あの上がったカタチの良い尻だぞ?でも、話すと初々しくて可愛いったらなんの。俺が筋子のおにぎり食べたいっつったら、「じゃあ、生筋子の時期になったら醤油漬け作っておにぎりにします!」だってよぉ?…俺のために筋子の醤油漬け…キュン死するわ…』



一人で戯言を述べている御堂さんに、他の先輩らは『はいはい』とあまり構ってない。

いつもの事だからな。



…俺は、正直腹立たしい。




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