マイラヴレディ~俺の愛しいお姫様


『瞳真!何をおまえ、美優マネと二人でいるんだあぁぁっ!』



せっかく風呂に入ったというのに、汗がだらだらで何故か息をきらしている。

チャリ爆コギしてきたな。



『かくかくしかじかあるんだよ。おまえも今日から運命共同体メンバーだ』

『は?』



そして、かくかくしかじか話す。

この壊滅的アホ女が、早霧谷さんに泣かされた。

理由はとても壊滅的アホだから。

サッカー何人でやるかわかってないんだぞ?

ゲームでルールを教えてやろうと思ったら、そのゲームすらもまともに操作出来ない。アホ。

早霧谷さんの気持ちは痛いほどよくわかるわ。泣かすのはいけないけどな。




『…美優マネをバカにするな!一生懸命やってんだろ!サッカーは11人でやるって教えてやれ!』



やれやれ、このアホ女を庇うとは。おまえも壊滅的だな。暑苦しいし。

ちなみにバカにしてはいない。アホ呼ばわりしてるけどな。

まあ、待て。俺達にはこのアホ女をサッカーは11人でやる以外のルールを教えてやらねばならない。

プラス、マネ…いや、人間としての心得をも叩き込んでやる。



『人間としての心得?…瞳真、壮大なプラン立てたな?』

『これは、俺達や村河のためだけじゃねえよ』


< 676 / 800 >

この作品をシェア

pagetop