マイラヴレディ~俺の愛しいお姫様
『妻いねえのに妻シャン?その妻疑惑なんなの?おまえ何か天然だし…おまえの脳ミソん中覗いてみてえよ』
『瞳真はマイペースというよか、全てにおいて自由過ぎるだろ』
『…あ、ひょっとして。おまえこの間、数学のノートの隅に《トーク上手になりたい》って書いてあっただろ。こういうこと?蓑島に負けないぐらいトーク上手になりたいってこと?』
『…え?!そのノート何?見てえ!見てえよ!』
『この間は現国のノートに《身長欲しい》って書いてあったよ』
『は?どんだけデカくなりたいんだよ。ノートに書いて何とかなるの?おまえのノート、デスノート?』
『瞳真、おまえはそのままでいい。十分面白いぞ。っつーか、そのままでいてくれ』
『無理に喋る必要ねえぞー?おまえは息してるだけで、生きてるだけで十分面白いから』
何なんだ。何なんだ。
褒められてんのかディスられてんのか、よくわかんねえよ。
息してるだけで面白いって、あるか。
…純基、村河、俺のノートいつ見た。
『で、でもねっ?私、あの二人怪しいと思うの』
この発言に、みんなの視線が俺から村河に揃って移る。
『え?怪しいって何が?蓑島はエロ過ぎて不審者レベルに怪しいけど』