マイラヴレディ~俺の愛しいお姫様
…そうか。
何かいつもと違うワンピースなんて着てるから、どこに行っていたのかと思ったら。
蓑島んちに言ってたのか。
『…って、彼女ですよ。お呼ばれするのは当たり前じゃないですか』
『いやいやいやいやちょっと待て。あの家にせづマネを連れていくのはちょっと問題なんだ』
『………』
問題?
『…って、横川のことですか?だって、蓑島は付き合ってないって言ってるんでしょ』
『そーいう問題ではない!前からおまえには言ってるけどなぁ?』
このチャラ男先輩。
蓑島と星月が付き合うことを、最初から反対していた。
…と、いうのも。
蓑島には、横川ゆらというお向かいに住む幼なじみがいる。
しかし、このチャラ男先輩は、この二人はただならぬ関係だと言い張っているのだ。
幼なじみだけではない。
この二人、事実上付き合っている。
蓑島は、横川とは何でもないと言ってはいるが。
それは絶対に嘘だ!と、確信しているらしい。
だから、俺に『あの二人を別れさせてくれ!』と懇願してくる。
俺、別れさせ屋じゃないんすけど。