マイラヴレディ~俺の愛しいお姫様



わかっとるわ。めんどくせー。



…そして、星月が可哀想だったのはそれだけじゃない。



パーティーが始まると、最初のうちは良かったが、時間が進むに連れて、蓑島は星月をほぼ放置し、むしろ横川が傍をついて離れなかった。

二人が寄り添う姿はそりゃとても自然過ぎて、まるで夫婦のよう。

それを星月は見ていた、という。



『ああぁぁ…せづマネ、気付いたんじゃないだろか。悠介とゆらがただならぬ関係だって気付いたんじゃないだろか。傷付いたんじゃなかろうか…』



チャラ男先輩は、急に嘆きだした。忙しいヤツ。

…早霧谷さんにとっては、星月は可愛がっているお気に入りの後輩だからな。

俺にはこの先輩は、あのエロ男・御堂と同類にしか見えない。



『幼なじみだから、そんな所作も出るんじゃないんですか。それは星月だって理解すると思いますが』

『バカヤロー!せづマネが可哀想だとは思わないのか!あんなに純粋で可愛いせづマネが…』

『………』

今の、すげえイラッときたぞ。



『…で、話はそれだけですか。もうアップ始まってますよ』

『…えぇい!ここからが本題だっつーの!』

『本題?』

『ついに俺は証拠を掴んだぞ?…あの二人が、今もただならぬ関係だっていうのをなぁ?』

あんた、刑事?

もしくは探偵?



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