マイラヴレディ~俺の愛しいお姫様


今朝、案の定、星月にはおもいっきり避けられた。

昨日のことが絡んでいるのは間違いない。わかりやす過ぎる。

今までも距離を置かれていたのに、これ以上避けられるのは、はっきり言って俺も切ない。

こっちも、もう限界だろう。





だから…想いを伝えなくては。




そう思って、今日。

話をするために、星月を誘った。



想いを…好きだって、伝えるために。









(あぁーっ…)



暗くなった夜空を見上げると、少しばかりか星が輝いている。

ここに来てから、何分経っただろうか。



星月は、まだ来ない。

…ひょっとしたら、来ないかもしれないな。



それは正直困る。

話したいことが、たくさんある。




何を話すかって、そりゃ…。



まず、俺は謝らなければならない。



昨年の朝ランをすっぽかしたこと。

謝っても、星月がちゃんと聞いてくれなければ、それは意味がないから。

もう一回、謝る。



あと、星月がケガをした時に。

話を聞いて、傍にいて支えてやらなかったこと。

星月は俺達に気を遣ったのかもしれないけど、それをわかってたはずなのに。

俺は、どうしていいかわからなくて、ビビったんだ。


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