マイラヴレディ~俺の愛しいお姫様
ビビらずに、一歩踏み込んで星月の傍にいれば、星月はサッカーを諦めなかったかもしれない。
…だから、球技大会でサッカーをやるって聞いた時は、物凄く嬉しかった。
サッカーをしている星月を見ることが出来る。
あと…昨日のことも謝らないとな。
痴漢まがいのキスをしたこと…。
思い出したら、こっちが恥ずかしいわ。
ちょっと恐がっていたような気もする。
いや、痴漢されて恐かったろうな。
痴漢してごめんなさいって、謝るか。
…でも、可愛かった。
このまま、俺のものになればいいのにと思った。
離したく…なかった。
…あの壊滅的アホ女、邪魔してくんな。アホ。
思い返すと、次々といろんな事を思い出してしまって。
それだけでもう、胸が熱く震えてくる。
何であの時…っていう後悔もあれば。
昔、一緒にサッカーをやって、栄光を追い掛けた綺麗な思い出も、ある。
『仲間』でも『相棒』でもあるんだけど。
でも…今は、それだけじゃ足りないのが俺の本音で。
それよりも、もっと何よりも大切で。
『愛しい』んだ…。