マイラヴレディ~俺の愛しいお姫様
本当に、ありがとうって思う。
こんな私を、前を向かせて歩けるようにしてくれて。
「本当に本当に、ありがとう!」
「…いいから早く行きなよ。あまり待たせると腹減ったって帰られちゃうよ?」
「あ、うん!」
再び、前を向いて歩き出す。
一歩ずつ…離れていく。
でも、大丈夫。
もう、大丈夫だから…。
「…もう、終わったの?」
「…うん、終わった」
「本当に?テキトーだったら殺すわよ」
「…終わったって!しつこいな!」
「おかえり」
「…夜、メシ食ったら俺の部屋来る?」
「…行くわよ」