マイラヴレディ~俺の愛しいお姫様
っていうか、早く伝えたい。
さっきその姿を目にしてから、もううずうずしちゃってる。
言わなきゃ…!
「ったく、急がなくていいって言ってるだろ」
「ご、ごめん…早く話したくて…」
「話?…え?話があるって呼んだのは俺だけど」
「私も話があるの!…私、瞳真のこと好きなの!」
「え…」
勢いで押し切ってしまった。
「ずっと…ずっとずっと、好きだったの!」
それは、もう止まらない…。
「なかなか言い出せなかったんだけど、やっぱ伝えたくて…」
「お、おい…」
「いろいろ早とちりもしちゃったし…」
「………」
あれやこれや夢中で喋ってると、瞳真の「はぁぁぁ…」と、長いため息が聞こえた。
そこで、我に返る。
あれ?
「おまえなぁ…」
顔を上げると、瞳真の表情が何か微妙。
不機嫌ではないけど、何だかバツの悪い顔をしている。
「何でおまえが先にそれ言っちまうんだよ…」
「…え?」
「…だから!何で、何でおまえが先にそれ言うの!」
「え?え? 」
瞳真は再び長いため息をついた。
「…そのセリフ、俺が先に言おうと思ってたのに…」