マイラヴレディ~俺の愛しいお姫様
あ、そうだ。
今は大事な時期。
地区予選が始まってるんだ。
瞳真も大会に集中したいのかもしれない。
きっと、そうだ。
…だから、今はこの問題はちょっと横に置いといて。
私も大会に集中。
…とは言うものの。
それはまた時間が経つにつれて、ちょっと切なくなってくるなぁ…なんて、思いも無きにしもあらず。
でも、我慢も必要。
…だなんて、葛藤しちゃう日々を送っていた。
恋愛って…悩み尽きないね。
ため息が出そうになる。
…でも、私はめげない。もう逃げないよ。
だから、この大会が終わったら、みんなの案を採用というカタチで。
瞳真にズバリと聞いてみようと思ってる。
『そういうのは男に言わせるもんなんだよ!』だなんて、言われるかもしれないけど。
ごめん。もう待てない。
聞く。
聞くから。大会終わったら。
…だなんて、私ばかりが好きみたいで。
何だか切ないわ…。
あはは…。
野球部の人達とも別れ、また二人で控え室へと戻る。
試合前だし、当たり前にその話が出てくるワケがない。
いちいち期待してるのも、切ないわ。