ご主人様の溺愛注意報!?
「ムカつくんだけど!」




私は膝の上の春翔の耳を引っ張った。




「いててて、ごめんって」




このバカ御曹司!また調子乗って...!




「あのねぇ!」


「...あれ、聖南ちゃん?」




ビクッ



...い、今誰かに呼ばれたような...




「あ、やっぱり聖南ちゃん...と、C組の月城...?」




「...っ、白波くん!」




見られちゃったよ...!よりにもよってクラス委員長の白波くんに。しかも同じ班なのに...



接点がなさそうな私と春翔が一緒にいて、しかも男嫌いで通ってる私が膝枕...



誤解される...!




「待って白波くん!これには深い事情が...!」



「婚約者と2人でラブラブしてたら悪い?」




春翔は起き上がって不敵に微笑んだ。




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