ご主人様の溺愛注意報!?
「聖南ちゃん」




「...っ、」




「聖南ちゃんのせいじゃないから。気にしちゃダメだよ?春翔は寝落ちしただけなんだから」




「...っ、うん...」




もしかしてこうなったのは今回が初めてじゃないのかな。




「あとのことは湊っちに任せてあるから、春翔をよろしくね、聖南ちゃん」




「うん、ありがとう昴くん」




そのまま家に帰ると言う昴くんとはここでお別れ。




車が動き出すと、私は膝の上の春翔の頭をそっと撫でた。




「春翔...」




私のせい、なのかな。


昴くんは違うと言ってくれたけど、そんな気がしてしまう。




春翔があまり眠れない体質ということはみんなの話から聞いていた。



けどまさか、 “ 聖南ちゃんがいないと眠れない ” ってやつが本物だとは思わなかった。




お調子者の春翔がヘラヘラ笑いながら言うから信じられなかったんだ。



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