ご主人様の溺愛注意報！？

＊大切な

【春翔side】

「── ん...」





目が覚めたのはいつも通りのベッドの上。窓の外は暗くなっていた。




夜か...そういえば、修学旅行から帰ってきてどうしたんだっけ。





ガチャ


「おい、やっと起きたかアホ」





「湊...あれ、もしかしてまたやっちゃった？」





「車の前で気失って聖南と柳沢さんが連れてかえってきた」




「...本当？」


「逆に俺が嘘つくと思うか？」





うわあ...最悪だ。



よりによって聖南ちゃんにだなんてダサすぎる。





「そこのバカといい二人揃って何時間寝れば気が済むんだよ」





「え...聖南ちゃん？」





湊の視線の先にいたのはクッションをかかえてベッドの横の椅子で眠る聖南ちゃん。





「もしかして...ずっといてくれたの？」



「ずっと寝てた」





聖南ちゃんらしいな。



制服のままってことは恐らく自分の部屋にすら戻らずにここにいてくれたんだろう。



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