ご主人様の溺愛注意報!?
「聖南ちゃん?どうした?」





挙動不審な私を不思議そうに見る春翔。





私の心臓はドキドキと鳴り止まない。



苦しいくらい、春翔に聞こえちゃうんじゃないかと不安になるくらいうるさい。





ドキドキするのは、私が変になっちゃったからじゃなかったんだ。





自覚症状はなくても、私の身体は私の気持ちを知っていたんだ。





「聖南ちゃーん?」





...ダメだ。春翔がまぶしく見える。





「わ、私戻る!!!」




胸の鼓動に耐えきれず、私は走ってみんなと一緒にいた場所に戻った。




「お?聖南ちゃん戻ってきたー!どした、そんなに走って」




「す、昴くん...弥栄は!?」




「呼んだぁ?」




戻ってきた私を不思議そうに見る昴くん。




...と、その後ろからニヤニヤしながらひょっこり顔を出した弥栄。




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