ご主人様の溺愛注意報!?
【春翔side】

「…まだ起きてんの?」




「…なんだ、湊か」





部屋で本を読んでると、突然現れた不機嫌そうな湊。




「悪かったな、俺で。何回もノックはしたからな」





「ごめん、ちょっと集中してた」





なんて、ほんとは本の内容なんて1ミリも頭に入ってきてないくせに。





「聖南、夕飯すら食ってない」





「…そっか」





混乱させちゃっただろうな。





それに、茉希がだいぶ酷いこと言っていた。




「仮病で俺に仕事押し付けるわ飯食わねえわで大迷惑なんだけど?」




湊は俺を冷たい瞳で睨みつけた。




…俺の世話担当は湊じゃないもんね。





「ごめん」




「チッ、どいつもこいつもウジウジして鬱陶しいな」




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