ご主人様の溺愛注意報!?
「ごめんねって、聖南ちゃんが謝ることないよ」





春翔はその細い指で私の頬の涙を拭ってくれた。





「い、いつから起きて…」





“ 好きなんだもん… ”





「……っあ、」





待って。もしかして、私とんでもないこと口にして…





一気に全身の熱が顔に集中した。





がたん!!





「わ、私…」





ダメだ、どうしよう。どうしたらいいんだろう、私なんてこと…





椅子が後ろにひっくり返るほどの勢いで立ち上がって私は逃げ出した。





「ダメだよ、もう逃がさないから」


< 182 / 262 >

この作品をシェア

pagetop