ご主人様の溺愛注意報!?
「ねぇ、いま “ 好き ” って言ったよね?」





「言ってない」





「嘘つき、ちゃんと聞いてたから」





じゃあわざわざ確認しないでよ!





「婚約、してるんでしょ」





こうなったら開き直ってやる。





どうせこの恋だって、今日ここで終止符を打たれるんだから。





「結婚するなら私なんかの気持ち、どうだっていいじゃん」





私がどう思っていようと、私は庶民だから。





どんなに想っていようと、報われないんだから。





自分で言ってて悲しくなってきた。





春翔の胸をグーでたたいて、そのままズルズル尻もちをついた。





分かってたけど、失恋ってこんなに辛いんだ。




< 184 / 262 >

この作品をシェア

pagetop