ご主人様の溺愛注意報!?
「聖南ちゃん、俺の話聞いて」
「嫌だ」
「聖南ちゃん」
「嫌っ」
私は体育座りをして耳に両手を当てた。
グイッ
「茉希は婚約者じゃない」
耳を塞いでいた手を引き剥がされ、ポツリと言われた。
「……っ、は?」
「結婚なんてしない。そもそも俺まだ17歳だし」
そんなの、18歳になったら結婚できるじゃん。
「しかも今世間では俺の婚約者は聖南ちゃんってことになってるの、忘れた?」
「……顔も名前も身分も出てないもん」
パーティの時の、まだ有効だったんだ。
「だいたい、俺の好きな人は聖南ちゃんだし」
「……は?」
「嫌だ」
「聖南ちゃん」
「嫌っ」
私は体育座りをして耳に両手を当てた。
グイッ
「茉希は婚約者じゃない」
耳を塞いでいた手を引き剥がされ、ポツリと言われた。
「……っ、は?」
「結婚なんてしない。そもそも俺まだ17歳だし」
そんなの、18歳になったら結婚できるじゃん。
「しかも今世間では俺の婚約者は聖南ちゃんってことになってるの、忘れた?」
「……顔も名前も身分も出てないもん」
パーティの時の、まだ有効だったんだ。
「だいたい、俺の好きな人は聖南ちゃんだし」
「……は?」