ご主人様の溺愛注意報!?
「はぁ…ダル。」




「ちょっと湊くん、誰か来たらどうすんの!」




「来ねぇよ、こんなとこ。」




湊くんに連れてこられたのは会場外の通路の一番奥。


人気なんてものは一切感じられず、ただの行き止まりのような場所だ。




ここに何度も来たことのある湊くんのことだ、空いた時間にフラフラ散策してるんだろう。





「おい聖南、これで水買ってきて」




「え、私!?パシリ!?」




湊くんに差し出されたのは千円札。



自販機まで行ってこいってか!私年上なのに?




「なに」



「なんでもないデース」





睨まれてしまったので私は千円札を受け取ってそそくさと自販機に向かうことにした。



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