ご主人様の溺愛注意報！？

「うん、そこまで重度の捻挫でもないから固定してもらってる状態だったらある程度は歩けるよ」




私はベッドからゆっくり立ち上がってソファの方へ茉希ちゃんを誘導した。




ここ数日というか、怪我をしてからは春翔のお世話を一時的にお休みさせてもらっている。




まあ、相変わらずベッドには侵入して来ますが。




なんでも、新人さんが入ってきて人出に余裕が出たんだとか。




「えっと…」


「ごめんなさい」




「……え？」




何を話そうか、考える隙も与えられず茉希ちゃんが口を開いた。




「それと…かばってくれて、ありがとう」




まさか謝られるとも思ってもないし、なんならまた嫌味でも言われるのかと思ったから私は拍子抜けしてしまった。




「え、あ、頭上げて！」