ご主人様の溺愛注意報！？

「私が、春翔に振られた回数。」




「じゅうろ…え…？」




「本当に見る目ないなぁって思ってた。最近までは」




春翔が茉希ちゃんをふっていたなんて、知らなかった。




聞いたことの無い情報に頭がパンクしそう。




「アンタのどこがいいのって、ずっと不思議だった。納得いかなかった。

ただの高校生で、特別何かに秀でてる訳でもない。」




…事実なんだけど、可愛くてスタイルもいい人気モデルの茉希ちゃんに言われると結構刺さるな。




「化粧もしてなければ好きな男とひとつ屋根の下、ましてや一緒に寝てるのにその部屋着。」




茉希ちゃんに指をさされて改めて見ると、スッピンに白いTシャツ、下は中学の体育着のハーフパンツ。




部屋着ってこんなもんじゃないの…？




でも待てよ、よく考えてみて。


向かい側に座る茉希ちゃんは、白基調のフリフリワンピース、短いスカートから伸びる細くて白くて長い脚、くるくるに巻かれた栗色の髪。



そして綺麗にナチュラルメイクを施された可愛らしい小さな顔。




…ひとつも敵わないや。