ご主人様の溺愛注意報!?
「嫌な女のことかばって、階段から落ちて手首足首捻挫しちゃって、馬鹿なんじゃない?」




ごもっともすぎるその言葉は私にグサグサと突き刺さる。




「…私には分からない。ねぇ、どうして私を助けたの?」




真っ直ぐな瞳で私を見つめる茉希ちゃん。




どうして…か。




「…相手が誰だろうと、困ってる人がいたら助けちゃうんだよね、私。」




パパとママもあんな感じだし、世話焼き根性というかおせっかいなところは誰にも負けないと思う。




でも考える前に動いちゃうから、空回りしてしまうことの方が多かったり。




「でもね、茉希ちゃん。私助けたこと後悔してないよ?」




「は?そんな怪我したくせに…」




< 216 / 262 >

この作品をシェア

pagetop