ご主人様の溺愛注意報!?
「今日の買い出しだって新しいパジャマが欲しくてでしょ?」




「…うん」




さすがに中学の体育着は卒業しないと、なんて今更ながら思ったんだ。




「まあいいけど。ついでに化粧品も見に行こうか」




「いいの!?」




私より化粧品に詳しい弥栄が一緒だと心強いや。




メイクの練習に使わせてもらったのは全部立華ちゃんと琴ちゃんのものだからね。




「聖南こそ、寄り道なんてできるの?足の怪我もそうだけど、王子が…」




「聖南ちゃん!」




「ほらみろ」




ザワつく教室、廊下、そしてドアのところから私を呼ぶ騒ぎの元凶。




「こないでって行ったのに…!」




そう、もちろん春翔である。




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