ご主人様の溺愛注意報!?
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「ちょっと王子、聖南のこと困らせるのも大概にしなよ?」




「ごめんね平野さん、よかったら一緒に車乗っていく?」




「結構です私は恨まれたくないから!」




王子は見るだけで十分よ、なんて弥栄がブツブツつぶやいた。




…イマイチ会話が噛み合っていないような気がするけどまあいいか。




「そっか、残念。じゃあ帰ろうか聖南ちゃん」




「え、でも今日は弥栄と買い物に」


「いいの聖南!!また今度にしよ?ね?早くしないと囲み取材になって帰れなくなるよ!」




なんて言って弥栄は私にカバンを押し付けた。




「手貸そうか?」


「いらないです!!」




そのカバンはもちろん春翔が受け取ったけど、さすがに手をかりたらまた騒ぎになるから私は自分で立ってやった。




「無理はしないでね?門の前に車いるから」




春翔は弥栄にまたね、とニコッと微笑みかけて歩き出した。




「…ごめん弥栄、また月曜日ね…」




「あんだけ愛されてるんだから、もっと自信もって背筋伸ばして歩きなさい!!また来週ね!」




弥栄はヒラヒラと手を振って私たちを見送った。




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