ご主人様の溺愛注意報!?
「聖南、手出して」


「ん、手?こう?」




私は春翔に向けて両手を出した。




「…え」




春翔に向けた左手はそのまま春翔にとられ、薬指に銀の輪っかを通される。



これって…




「ゆ、びわ…」




「婚約指輪。やっとできたんだ。ギリギリになっちゃったけど今日に間に合ってよかった」




春翔は私の指に通ったリングをそっと撫でた。



その左手手には、同じリング。




「可愛い…」




輝く大きな石と、刻まれた刻印。




“ Je t'aime ” ?




「フランス語で、愛していますっていう意味。オーダーメイドだから届くまで時間かかっちゃったけど…改めて聖南。



必ず迎えに行くから。

いつか、俺と結婚してください」








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