ご主人様の溺愛注意報!?
* * *

「…うわぁ」



覚悟を決めて着たまではいい。けど…



びっくりする程似合わない。



廊下の大きな鏡に映る、メイド姿の私。


真っ黒なワンピースにフリルのついたスカート。ポニーテールにした髪には黒と白の生地でできた大きめのリボン。




うん、似合わない。



「…あれ、新人の人じゃん」

「へ?」



廊下の奥から歩いてきたのは結構幼く見える執事。


この人は昨日見てないな…



「は、はじめまして…?」

「意外と子供っすね。中学生かと思った」



…今、なんて言った?この子。


子供?中学生?



「はぁ!?」


「声でけぇ…俺はリッカの専属執事。本条湊(ほんじょう みなと)。あんたと同じ学校の1年D組。」



年下かよ!!!


綺麗な顔立ちにすらっとしたスタイルのいい体。

悔しいけど大学生かなんかかと思った…



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