ご主人様の溺愛注意報!?
「お、起きてるなら声掛けてくださいよ!!」


「えー、でもまだ眠いし、5時台だし。一緒に二度寝しようよー」


「は!?ちょっと…離してください!!ご、ご主人様っ!!!」




私の背中に回る腕はやたら力が入っていて、いくら暴れても全然離してくれない。

ニコニコ寝といて、この力って…!!!



「離して欲しかったらその敬語と呼び慣れてない変なご主人様呼びやめてくれる?」



何言ってるんだこの人!?


わたしはめいどだし、この人はご主人様だし!!


何が間違ってると言うんだ。




「それを分かってくれないならずーっと離さないでからね〜」



悪魔!!!



「わ、分かりましたから!!」


「ほんと?」

「本当!!」



そう言ったらようやく腕の力が緩められて、私はすぐにベッドから離れてにこにこ笑顔のご主人様を睨んだ。



「窒息したらどうするんですか!?」

「あはは」



こいつ…!!!



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