ご主人様の溺愛注意報!?
相変わらず二コ二コしている彼はゆっくりと起き上がり、少し乱れた髪を手ぐしで整えた。



「まあまあ、せっかくの可愛い顔が台無しだし、笑ってよ?」




なんて言って、その長い腕で私の右頬をぷにっと押した。


どこまで自由人なんだ…!!




「何そのちょっと引いてる顔〜傷つくなぁ」



嘘つけ…



「じゃあ、さっそく俺達の関係についての話をしようか」


「はい?」



その言い方じゃこれから別れ話をするカップルみたいじゃん…



「そこ、座って?」


「はぁ…」



私がソファに座ると、ご主人様はベットから降りてなぜか奥のドアへ入っていってしまった。

あの奥…まだ部屋あるの?


このご主人様の部屋だけでいったい何畳あるのよ…



なんて思いつつ、暇な私は部屋をキョロキョロと見回した。


あのデスク、書類がいっぱい積み重なってる…


やっぱり御曹司ってそういう勉強とかもしてるのかな?



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