ご主人様の溺愛注意報!?
ー ギュッ…

「へ?」




何を言われるかと身構えたのに、何故か私はそっと抱きしめられた。




「ありがとう、聖南ちゃん」


「は、は、は、春…!」




視界に映るのはまだシワ1つない綺麗なカッターシャツのみ。



な、なんで私抱きしめられて…!!




「仕事内容に書いてあったよね?一緒に寝るって」




仕事内容?って、あれか…!




「あれって冗談じゃ!?」


「俺、聖南ちゃんいたら眠れるみたいなんだよね。だからやっぱり一緒に寝よ?」


「はい!?」




私が顔を真っ赤にさせて口をぱくぱくしていると、気づけば春翔は離れていて。




「ごめんごめん、聖南ちゃんは男嫌いだったね」




私の頭を1度だけポンっと叩き、春翔はベッドに入った。



そうだよ、私は男嫌いなんじゃん。

いや、嫌いとまでは行かないけど…



なんで忘れてたんだろう。というか、春翔には触られてもなんの嫌悪感もない…


ほとんど初対面だったのに不思議だな。




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