ご主人様の溺愛注意報!?
【春翔side】

「── ん…」




ふと目が覚めると、窓の外は清々しいほどの青空と、海の向こうに美しい朝日。



あぁ、そういえば大阪に来てたんだっけ。

なんて思ってゆっくり体を起こした。




夜にしっかり眠れたのなんて久しぶりだな。


確か寝る前は聖南ちゃんが…




「あれ」




幻覚…ではないだろう。


夜遅くまで俺が使っていてプリントが散乱していたデスクには、整えられた書類の山と可愛らしいメイドがいた。




「ふっ…」




片付けの途中で寝ちゃったんだろうな。


昨日は遅くまで付き合ってくれたし、疲れが溜まっていたんだろう。




「ごめんね、ありがとう…」




俺はデスクからベッドまで聖南ちゃんを運び、そのサラサラな髪をそっとなぞった。



まだ5時だし、もう少し寝てもらおう。




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