ご主人様の溺愛注意報!?
「はい、引っかかった」



「っ!!」




グイッ




私は笑みを浮かべる春翔に腕を引かれて立たされた。



当然春翔に全身見られてしまったわけで。




...あぁ、もう泣きたい。




「うん、やっぱり聖南ちゃんはピンクが似合うと思ってたんだよね」




「バカ...!」




いきなり引っ張るなんて卑怯だよね!?




「今日はメイドのことなんて全部忘れていいよ。

今日の聖南ちゃんはお姫様だ」




「姫...?」




こんな平凡な私が?




「そんな、ただピアノ弾くだけですから!」




なんで敬語になったのかは分からないけど、王子を目の前に自分をお姫様だなんて思えるわけないよ。



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