ご主人様の溺愛注意報!?
状況がわからないまま立ち上がると、ワッと会場全体から拍手をもらって。




どういうこと!?




『私のプリンセスによるサプライズ演奏はいかかだったでしょうか?
彼女にもう一度、盛大な拍手をお願いします』




「キャー!!春翔様ー!!」



「うそっ、春翔様の婚約者!?」




マイクを片手に、大きめの花束を抱えて登壇した春翔の一言で歓声はどよめきと悲鳴に変わった。




...プリンセス?



って、誰のこと?




「お疲れ様、聖南ちゃん。最高だった。代役を引き受けてくれてありがとう」



そう言って春翔は花束を私に渡して、右頬にそっとキスをした。




── え...?



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